世界規模キャンペーン「アースアワー(Earth Hour)」は3月25日に10周年を迎える。今年は世界で約7千の都市、数千万の人々が当日(地元時間)20時30分から行われる1時間の消灯や節電に参加する予定。
オーストラリア国営通信社(AAP)によると、「アースアワー」は世界自然保護基金(WWF)が地球温暖化防止宣伝の一環として、2007年に豪紙「シドニー・モーニング・ヘラルド(The Sydney Morning Herald)」と共に発起した活動。毎年3月の最終土曜日の夜、世界各地の家庭や企業などに対して、地球のエネルギーを節約するために1時間、使用していない電気を消すことを呼びかけた。
「アースアワー」は10年前にオーストラリアでスタートした。当時は200万人と2100の企業が参加。今年は国の人口の約4分の1にあたる600万人が参加する予定という。WWF広報のケリー・メジャー(Keeri Major)氏は「簡単なキャンペーンからスタートした。ここまでグローバルなイベントになるとは思っていなかった」と語った。
一方、活動は一時的な「パフォーマンス」であり効果を疑問視されることもあったが、地球温暖化防止の議論促進が目的だとメジャー氏は強調する。
メジャー氏は、WWFが500人の小学生を対象に行った調査では、6割の生徒が環境問題に関心を寄せていると回答。少年期でも同問題の意識は高いと指摘する。
時差の関係で、今年も地球の東から西への消灯リレーとなる。東京タワー(日)、オペラハウス(豪)、エッフェル塔(仏)、エンパイアステートビル(米)、タイペイ101(台湾)など世界を代表するランドマークが消灯活動に参加する。
(翻訳編集・豊山)
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