米国 蚊の媒介

米テキサス州でジカウイルス感染例 今年初

2017/07/28 更新: 2017/07/28

外務省によると、テキサス州で7月26日、今年最初のジカウイルス感染症例が発生した。州保健当局によれば、感染した患者は、最近テキサス州外に渡航しておらず、過去数カ月の間に州内でに刺されて感染した可能性が高いという。

テキサス州では2016年11月から12月にかけて、キャメロン郡ブラウンズビル市で6例のジカウイルス感染症が発生している。引き続き、蚊に刺されないための対策を呼び掛けている。

ジカウイルス感染症は感染しても症状がないか、症状が軽いため、感染に気づきにくい。しかし、妊娠中に感染すると、胎児に小頭症等の先天性障害を起こすことがある。妊娠中または妊娠を予定する女性は、流行国・地域への渡航を可能な限り控えるなど、十分な注意が必要となる。

中南米、アジア・太平洋等を中心に、ジカウイルス感染症が発生しており、感染症広域情報が発出されている。

外務省によると、感染経路は、ジカウイルスを持った蚊に刺された場合。また、母胎から胎児への感染(母子感染)、輸血や性交渉による感染リスクも指摘されてる。

現在、ジカウイルス感染症には有効なワクチンや特異的な治療法はないため、蚊に刺されないようにすることが最善の予防法とされる。

(編集・甲斐天海)

関連特集: 米国