[アーリントン(米バージニア州) 12日 ロイター] – 米ワシントン近郊で11日に始まった北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第4回会合は、米政府が5年ごとの協定見直しを提案し、緊張感が高まっている。当局筋が12日に明らかにした。
協定を結ぶ米国、カナダ、メキシコの3カ国が継続で合意しない限り協定は5年ごとに失効するとした「サンセット条項」を巡っては、カナダとメキシコが構想段階から強く反対してきた。
だが、当局筋によると、米国は11日夜の会合で正式にこの条項を提案した。
トランプ政権は、サンセット条項によって協定を最新の状態に保つことができると主張するが、カナダとメキシコは、協定を巡る不透明感が高まり投資を阻害するとして反対している。
米政府は自動車についても域内の部品調達比率の引き上げを求めている。米国の提案について説明を受けた関係筋によると、域内での部品調達比率を62.5%から85%に、米国からの調達比率は50%に引き上げることを求めるという。
一部では、こうした米国の要求を踏まえると3カ国が合意に至るのは困難との見方も出ている。
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