[シドニー 13日 ロイター] – オーストラリア準備銀行(中央銀行)は13日に公表した金融安定報告書で、不動産市場の過熱抑制策は奏功しつつあるものの、高水準の債務を抱える家計にとって金利上昇が打撃となる可能性があると警告した。
報告書では、過去最高の水準にある家計債務が豪金融システムにとって主要なリスクだと指摘。「金利が上昇するか、あるいは所得が減少すれば、高水準の債務を抱える一部の家計は返済が困難になり、支出を控える可能性がある」とした。
国内金融システムは引き続き健全とし、いかなる衝撃にも耐えられる資本と流動性を備えているとの見方を示した。
対外リスクとしては政策面での不透明感を挙げ、不透明感が深まれば「資産価値の再評価やボラティリティーの高まり」につながる恐れがあるとした。
具体的には、中国金融システムの脆弱(ぜいじゃく)性に言及。規制が比較的緩く、より不透明な経路を通じた融資の伸びや債務の拡大を指摘した。
*内容を追加しました。
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