[ワシントン 29日 ロイター] – 米共和党のスーザン・コリンズ上院議員(情報特別委員会メンバー)は29日、米CBSテレビの番組に出演し、昨年の米大統領選でロシアとトランプ陣営が選挙干渉で共謀した疑惑を巡り、民主党大統領候補だったクリントン氏と民主党がロシアとトランプ氏の関係を調べるため調査会社に資金提供したとされる報道について、民主党関係者は改めて証言すべきだと求めた。
米紙ワシントン・ポストは先週、クリントン氏の弁護士マーク・エリアス氏が、調査会社フュージョンGPSへの調査依頼費用として選挙資金を充当していたと報じた。上下両院の委員会ともに事実関係を調査している。
コリンズ議員は、エリアス氏とともにクリントン氏の側近だったポデスタ氏、民主党全国委員会の委員長だったワッサーマンシュルツ氏についても「(証言のため)絶対に再登場してもらわなければならない」と強調。「この資金の使途の重大さについて、委員長のような選挙幹部が気付かないはずがない。背後にはさらに事情がありそうだが、とにかくこの2人と弁護士には再度話を聞かなければならない」と述べた。
フュージョンGPS社の調査報告書に対しては、大統領予備選でトランプ氏と共和党候補指名を争ったジェブ・ブッシュ氏が資金を当初提供していたと報じられていた。エリアス氏の弁護士事務所であるパーキンス・コア法律事務所は24日、2016年4月にフュージョン社に調査を委託したと認めていた。
報告書は英秘密情報局(MI6)元要員のクリストファー・スティール氏がまとめ、ロシア政府の関与やロシア人のビジネスマン、情報部員の名前が明らかにされている。
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