[ロンドン 31日 ロイター] – 石油輸出国機構(OPEC)の10月産出量は、前月から日量8万バレル減の3278万バレルとなった。
イラク北部の輸出が減ったほか、他の産油国が協調減産合意を堅持した。ロイターの各種データや、石油会社関係者からの情報などに基づく調査で分かった。
イラクが日量12万バレル減と最大の落ち込みを示した。政府軍が油田都市キルクークを掌握するなどした月半ばごろに、同国北部の産出量と輸出が減少した。
減産合意の順守率は92%と、前月の86%から上昇した。
サウジアラビアの産出量が、OPEC目標を引き続き下回ったほか、景気後退に直面するベネズエラの産出量が一段と減少した。
OPECとロシアなどは、来年3月まで減産を行う方針。OPECは11月30日の総会で、協調減産期間を延長するとみられている。
石油ブローカー、PVMのスティーブン・ブレノック氏は、OPECが減産幅拡大などを公表しない限り、「サウジアラビアとロシアが減産延長に傾けば、OPEC総会は無風で終わることだろう」と話した。
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