8月以降消息を絶った中国の人権弁護士・高智晟氏が近日、公安当局により不当監禁されているとの情報が、高氏の支持者「高智晟関注組(高智晟の動向を見守るチーム)」を通して海外に伝えられた。支持者の哎烏(ガイ・ウ)さんは米国メディアの新唐人テレビに対し、「高弁護士は陝西省佳県から北京の公安部に移され、拘禁されているとの情報を掴んだ。ただ、具体的な場所はまだ不明だ」と語った。
米国に亡命した高弁護士の妻、耿和氏は「北京にいると聞いたが、まだわからない」とした。 新唐人テレビの記者が中国公安部に取材の電話をかけたが、職員による応答はなかった。いっぽう、高弁護士の支持者の一人で、人権活動家の邵重国氏が8月28日、中国当局に連行された。
哎さんによると、国内で高弁護士を支援する人権活動家8人が当局の事情聴取を受け、2人が警告され1人は逮捕された。耿和氏は、邵氏など活動家の支援に感謝を示し、国際社会に対して、中国当局の人権活動家への迫害を一日も早く中止させるよう呼び掛けた。
高氏は中国国内で不法な弾圧を受けている法輪功学習者の代理人を積極的に引き受けたなどとして、「国家政権転覆扇動罪」で有罪判決を受け、11年に収監された。2014年8月の出所後も、中国陝西省にある、故郷の村で厳しい監視下で軟禁されていた。服役中に受けた虐待などで多数の歯が抜けたが、治療も受けさせてもらえず、流動食しか食べられない状態だという。
(翻訳編集・張哲)
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