中国共産党によるビッグテックへの浸透工作なのかー。このたび古典舞踊を披露する神韻芸術団のフェイスブック広告共有が制限されていることがわかった。中国共産党はこれまでも芸術団のツアーバスのタイヤを切りつけるなど妨害活動を行なってきた。
ことの発端は、ファンから寄せられたコメントだ。ファンのマリー・ルイーズさんは神韻公演の広告をシェアしようとしたが「悪用を防ぐため、フェイスブックではこの機能の使用を一時的に制限中」と表示されたという。複数回試してもシェアできなかった。大紀元スタッフを含む他のフェイスブックユーザも同じ通知が届いた。
フェイスブックはポリシーとして「人種、民族、宗教・信仰など人々が敏感とする内容」について広告制限をする措置を昨年から取っている。
この点において、神韻2022年の広告は「共産主義が生まれる前の中国」を表現しており、中国共産党にとっては敏感なトピックとなっている。
妨害活動
米ニューヨークを拠点とする神韻芸術団は中国5000年の伝統文化の復興を掲げ、世界最高峰の中国古典舞踊と音楽を披露する。しかし、文化大革命など各種の政治運動を通して伝統文化を破壊してきた中国共産党にとって、この真実を人々に知られてしまうことほど恐ろしいものはない。
神韻芸術団は、公演を開始した2007年以来、中国共産党の妨害を受けてきた。公演予定の劇場の利用やスポンサーにキャンセルするよう現地中国大使館や領事館などが圧力をかけ、応じなければ中国との政治的、経済的関係がこじれるといった脅迫を行なってきた。
2011年には、ツアー中の芸術団のバスのフロントタイヤが何者かに切りつけられる事件が起きた。
神韻芸術団のもう一つの特徴はアーティストたちが皆、法輪功修煉者だということだ。
1999年、中国共産党は、真善忍に基づく修煉法である法輪功への迫害を開始した。中国本土では、数百万人の学習者が収容施設に収容され、今なお、拷問や強制労働、臓器狩りなどが行われている。
神韻の司会者であるリーシャイ・レミッシュ氏によると、法輪功に対する迫害について触れるのは中国本土ではタブーとなっており、それを舞台で描写する神韻を中国共産党は脅威と見なしているという。
フェイスブックは、3月初めにも法輪功について投稿したオーストラリア人2人のアカウントを一時的にブロックした。いずれもメディアで注目を集めた後、制限を解除している。
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