[北京 11日 ロイター] – 中国経済網によると、中国・北京市は石炭火力発電所の稼働を再開する。天然ガスが不足していることが背景。北京市の文書を引用して伝えた。
政府は、大気汚染対策のため、国内北部で住宅暖房や工場ボイラー燃料を石炭から天然ガスに切り替えるよう命じたが、これを受け、天然ガスの需要が急増している。
中国経済網によると、北京市は今月7日付の文書で「ガス需給の現状を踏まえ、国家発展改革委員会から、中国華能集団[HUANP.UL]のバックアップ用の石炭火力発電所の稼働を直ちに再開するよう要請があった」と説明している。
中国華能集団の石炭火力発電所は、大気汚染対策のため、3月に閉鎖された。
環境保護省は先週、電気・ガスによる暖房に切り替わっていない北部地域に対し、石炭の使用継続を認める方針を示した。
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