[ワシントン/ソウル 10日 ロイター] – トランプ米大統領は10日、米朝会談の可能性に含みを残す一方、今後の展開は「分からない」と述べた。
ホワイトハウスによると、大統領はこの日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と、9日に行われた南北高官級会談について電話で協議。韓国側に対し、米国は「適切な時期と状況の下」で北朝鮮と協議する用意があると伝えた。
韓国政府によると、トランプ氏は電話会談で、南北間の協議が続いている間はいかなる軍事行動もないと述べた。
韓国大統領府の発表では、両首脳は南北間の対話について「平昌冬季五輪後の朝鮮半島非核化に向けた米朝協議に自然につながる可能性がある」との考えを示したという。
しかし、トランプ大統領は文大統領との電話会談の後、ホワイトハウスで記者団に対し「この先どうなるかは誰も分からない」と述べ、見通しは不透明だとした。南北会談については「世界全体にとっての成功につながることを期待する。今後の動向を見守る」と述べた。
米政府は9日の南北会談を北朝鮮の核開発問題の解決に向けた一歩と評価したが、米国が北朝鮮との対話に応じるには同国が非核化を目指すことが条件との姿勢を崩していない。
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