台湾当局は7日、中国共産党政府からの救助チームの派遣について、「すでに十分な物資と人材がある」として拒否した。その後、日本の救命活動の専門家7人を受け入れた。中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報(電子版)は8日、日本を「特別扱いしている」として、台湾の姿勢を批判する記事を掲載した。
6日夜にM6.4 の地震発生から60時間が経った。これまでに180回以上の震度3以上の余震が続き、行方不明者10人の懸命な捜索活動が続いている。今回の地震では、震度7の激しい揺れを観測した台湾東部の花蓮市を中心に270人が負傷、10人が死亡した。市内のホテルや複合ビルなど4棟の倒壊や傾きが起きた。
台湾総統府の黄重諺報道官は8日、台湾は災害における救援救助システムが充足しており、支援の申し入れ国に謝意を示しながらも、中国共産党政府を含む数カ国の援助打診を断ったと述べた。 日本の災害救助の専門家7人は同日午前、がれきの中で生命の反応を検出するための最新設備2機を持って花蓮入りした。
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環球時報は8日「大陸を拒絶しながら日本の援助を受けるのか?」と題した記事で、台湾の対応を批判した。
台湾メディアや専門家は、総統府の一連の決定について、両岸(台中)関係が悪化する中で判断されたことだとの見方を伝えている。共産党政権は2016年、「一つの中国」論を否定する蔡英文総統が誕生した際、総統府との交流や協議を中断している。
(編集・佐渡道世)
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