[ブリュッセル 15日 ロイター] – マティス米国防長官は、トルコのジャニクリ国防相と会談し、シリアで過激派組織「イスラム国」(IS)との戦いに集中するよう要請した。国防相会談は14日、北大西洋条約機構(NATO)関連の会議の合間に実施され、米国防総省が15日、会談の内容の一部を公表した。
米・トルコ関係はシリア情勢を巡る思惑の違いから悪化している。米国がIS掃討を重視しているのに対して、シリアのクルド人が勢力を拡大し、トルコ国内でもクルド系が力を伸ばすのを警戒するトルコ政府は先月、クルド人民兵の一掃に向けシリア北西部アフリンに侵攻した。
米国防総省の発表によると、会談では、2国間の防衛活動を今後も継続するとともに、両国間の協力関係の一段の強化について合意した。
ティラーソン米国務長官も15─16日にトルコを訪問する予定。
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