[ブラジリア 16日 ロイター] – ブラジル政府は16日、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響を和らげるため、約1500億レアル(300億ドル)の景気支援策を発表した。
ただ、新たな歳出は含まれず、社会保障給付の前倒しや企業の納税延期などの措置が柱となっている。
経済省によると、支援策の内訳は社会保障関連が834億レアル、企業の雇用維持支援が594億レアル、新型ウイルスに直接対処する費用が45億レアル。
ゲジス経済相は記者団に対し、新型ウイルスによる経済への打撃は深刻になる可能性があると述べ、政府の成長予測を見直していることを明らかにした。
エコノミストの間ではブラジルがリセッション(景気後退)に陥るとの見方が高まっており、景気を支えるため財政規則を緩和するよう政府に求める声が上がっている。
ゲジス氏は、歳出上限のルールは変更しないと強調したが、財政赤字に関するルールを見直していることを明らかにした。
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