［ブラジリア　13日　ロイター］ – ブラジル政府は13日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1万1385人増え、18万8974人になったと発表した。米国やイタリア、フランスなどを抜き、世界で6番目となった。死者は749人増えて1万3149人に達した。

多くの州や地方自治体では感染拡大防止のための外出規制や企業活動の停止が続いている。

一方、ボルソナロ大統領は、こうした行動規制で失業者が増加し、新型コロナ以上に深刻な打撃を経済に与えていると主張し、ロックダウン（都市封鎖）を続けている州の知事らを批判。13日には「飢えた人々が抗議活動を始める事態になる」と指摘した。

大統領は今週、スポーツジムや美容院を必要不可欠なサービスに指定し営業を再開させるとし、順守しない地方政府に対して法的措置も辞さない考えを示した。

人口が最も多く新型コロナの感染者が最多のサンパウロ州ではドリア知事が13日、大統領令に従わない方針を示した。少なくとも他の10州で同様の動きが出ている。