[クアラルンプール 12日 ロイター] – 米司法省は、マレーシアの政府系ファンド「1MDB」に絡む汚職事件を巡り差し押さえた資産から回収した資金19億リンギ(4億6022万ドル)をマレーシア政府に返還した。マレーシア政府が12日、明らかにした。
両国の捜査当局は、2009年から14年の間に1MDBから少なくとも45億ドルが不正流出したとしている。米当局は、1MDBから流出した資金で購入したとされる資産を差し押さえ、その資産で回収した資金をマレーシアに返還している。
マレーシア財務省によると、これまでに押収・返還された資金は160億5000万リンギ(38億9000万ドル)。これらの資金は1MDBおよび1MDB傘下のSRCの債務返済に充てる。1MDBの債務残高は398億リンギ、SRCの債務残高は25億7000万リンギという。
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