国際原油価格が下落 ホルムズ海峡の情勢に注目集まる

2026/03/12 更新: 2026/03/12

中東の戦闘は激化を続け、国際原油価格は最近急騰していた。しかし、ドナルド・トランプ米大統領が中東戦争は近く終結する可能性があるとの見通しを示し、各国が戦略石油備蓄の活用を検討していることから、市場心理は改善し始めている。

原油価格は9日(月)、一時1バレル当たり約120ドルまで上昇し、3年以上ぶりの高値を記録した。しかし10日(火)には、米国産原油価格が16%以上急落して1バレル77ドル未満となり、ブレント原油も17%下落して1バレル80ドルを割り込んだ。

同時に、サウジアラビアの国営石油会社サウジ・アラムコは、タンカーがホルムズ海峡を避けて航行しており、現在は1日当たり約700万バレルの石油を輸送していると明らかにした。

トランプ米大統領は9日、イランが石油輸送を妨害した場合、これまでの20倍に相当する激しい打撃を加えると警告。さらに、イラン国内の脆弱な標的を破壊し、イランが国家として再建することをほぼ不可能にする可能性があると述べ、そのような事態が起きないことを強く望んでいるとも付け加えた。

戦争が始まって以来、小売ガソリン価格はすでに50セント上昇している。ジョン・スーン米上院多数党院内総務は、長期的な対策として米国の石油生産量を増やす必要があると指摘した。

同時に、主要7か国(G7)は戦略石油備蓄を放出する可能性に備えた準備を進めている。

フランスのローラン・レスキュール財政相は「国際エネルギー機関(IEA)に対し、複数の対応シナリオの策定を開始するよう要請した。さらに在庫データの更新も求め、最新情報を把握したうえで放出可能な備蓄量を判断したい」と述べている。

ホルムズ海峡では、石油タンカーがイランとの衝突による脅威に引き続き直面している。ブルームバーグは10日、衛星データの分析として、少なくとも十数隻の船舶が「逆Z字型」などの異常な航行パターンを示し、密集して航行している状況が確認されたと報じた。専門家は、こうした異常な航行パターンは電子妨害によって航法システムが影響を受け、GPS測位が正常に機能していない可能性があると警告している。

 

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