[エルサレム/ガザ 23日 ロイター] – イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦は、発効から3日目となる23日も守られ、停戦継続に向け仲介役を介した協議が続いている。
今回の停戦を仲介したエジプトの担当者は、ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザとイスラエルの間を行き来し、双方に停戦継続を働き掛けているほか、ハマスと敵対するパレスチナ自治政府のアッバス議長とも面会した。
国連のヘイスティングス副特別調整官(パレスチナ担当)は23日、ガザの人道的惨状は今回の戦闘でさらに深刻化したとし、人口密度が高く、新型コロナウイルス感染拡大の恐れがあるガザの復興支援を国連として呼び掛けると表明した。
イスラエルはハマスの武器調達を防ぐためとして2007年からガザの境界を封鎖している。ヘイスティングス氏は、国連は以前からイスラエルに封鎖解除を要請しており、今後も要請し続けると述べた。
バイデン米大統領は先に、米政府はガザへの迅速な人道支援を「ハマスの軍備補給を許さない方法で」国連と行うと表明している。
ブリンケン米国務長官は23日のテレビインタビューで、バイデン政権はまず支援と復興、外交に専念するとした上で、停戦によって長期的な和平に向けたプロセスが進展する可能性に期待を示した。
パレスチナ当局の試算では、ガザの復興費用は数千万ドルに上る。
11日間に及んだ戦闘で、ガザでは248人、イスラエルでは13人が死亡した。
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