英国防相、アフガン「タリバンが支配」と認識 再派兵否定

2021/08/16 更新: 2021/08/16

[ロンドン 16日 ロイター] – ウォレス英国防相は16日、アフガニスタンが反政府武装勢力タリバンの支配下にあるという認識を示した上で、北大西洋条約機構(NATO)部隊がタリバンとの戦闘のために同国に戻ることはないと述べた。

スカイニュースに「アフガンがタリバンの統制下にあると認識している」と認め、英国とNATOがアフガンに戻るのかとの質問には、「そういう選択はない。戻るつもりはない」と明言した。

また、カブール空港の軍管理区域は安全で、英市民や英国と関連があるアフガン人の避難へ最大の努力を行っていると説明。「われわれの目標は航空機で1日に1200─1500人を退避させることで、それを維持するつもりだ」と話した。

タリバンを政府として承認するかどうかを決めるには、まだ適切な時期ではないと指摘。「そうした決定がされるまでには多くの事柄があるだろう」とし、タリバンの言葉ではなく行動を注視するという考えを示した。

Reuters
関連特集: 欧州・ロシア