アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンは15日、首都カブールの大統領府を掌握し、戦争の終結を宣言した。16日、国内情勢のさらなる混迷を懸念するアフガン市民は、国外脱出しようと、空港に詰めかけた。
カブールの空港では、米国をはじめ英、独、仏、ベルギー、カナダなど主にNATO加盟国が、在留する自国民を脱出させるため航空機を離着陸させていた。
ロイド・オースティン米国防長官は、アフガニスタンへの米軍1000人の追加派遣を承認した。CNNの取材に応じた国防省担当者によると、クウェートに駐留していた米陸軍第82空挺師団を、治安が悪化するアフガニスタンに再派遣する。カブールの国際空港の確保が主要な目的であるという。
カブールの空港は、米軍の出入り口であり、米国大使館員やアフガニスタン人が出国するために必要となる。
ファイナー米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)もまた、16日、米国がカブールの空港の確保に注力していると述べた。現地滞在の米国民やアフガン人を国外に退去させる民間航空機の運航再開させるという。
ロイター通信は、複数の目撃者情報として、カブールの空港内で少なくとも5人が死亡したと報じた。ソーシャルサイトに出回る動画や画像には、人々が滑走路に飛び出したり、タラップによじ登ったりして、必死に飛行機に乗り込んで国外脱出を試みる人々の様子が映されている。
米バイデン大統領は、アフガン情勢について14日に声明を発表。5000人の米軍派遣の増員を発表した。また、タリバン代表に対し「アフガン駐在の米要員を危険にさらす行動に及べば、直ちに米軍の強力な反撃にあう」と警告した。
آج کا افغانستان pic.twitter.com/q3fsuopTUG
— Saqib Sagheer (@saqibSJang) August 16, 2021
NOW – Thousands of people trying to flee the Taliban arrive outside #Kabul airport. Gunshots can be heard.pic.twitter.com/Gt4vVZBIkz
— Disclose.tv (@disclosetv) August 16, 2021
(大紀元日本語編集部)
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