領空侵犯に対応する任務で出動した航空自衛隊のF2戦闘機から、操縦席を覆うキャノピー等の部品が落下していたことについて、岸信夫防衛大臣は12日の記者会見で「重く受け止めている」と述べた。パイロットにケガはなく、地上の被害も確認されていない。
10日の午後0時50分頃、航空自衛隊築城基地(福岡県)所属のF2戦闘機が福岡県朝倉市東部の山間部の上空を飛行中、重さ約90キロのキャノピーが脱落した。同時に緊急用のはしごも落下した。機体はその後操縦席がむき出しの状態で基地に折り返し、緊急着陸した。
この事案を受けて、岸防衛大臣は記者会見で、「今回のような部品落下は大きな危険を伴うものであって、防衛省として重く受け止めています。早期の原因究明と再発防止に向けて取り組んでいるところであります」と述べた。
岸大臣は事案発生の際に、被害状況の早急な把握や地元自治体への連絡や連携、航空自衛隊の全航空機について至急点検を実施することを要求したことを明らかにした。また、落下物の発見に全力をあげて取り組むよう指示したという。
記事発表時点では人的・物的被害は確認されていない。
(王文亮)
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