「死ぬ前に息子に会いたい」
中国人権活動家の黄琦氏(58)の母親・蒲文清さん(88)は支援者にこう漏らした。
黄琦氏は1989年の民主化運動「六四天安門事件」の被害者賠償、名誉回復などに長年取り組んできた。2016年11月、「国家機密漏えい罪」及び「国家機密を違法に外国に提供した罪」で逮捕され、12年の懲役刑を受け、現在服役中。
獄中で腎不全や高血圧などの持病がさらに悪化したとの情報がある。母親は何度も司法当局に治療目的の保釈申請をしたが、いずれも却下された。ここ1年間、刑務所に何度も面会を申し込んだが、拒否され続けている。蒲さん自身は現在、末期がんで闘病生活を送っている。
支援者の王晶さんは24日に米国営放送ラジオ・フリー・アジア(RFA)の取材に対して、蒲文清さんの病状が悪化し、危険な状態にあると述べた。蒲文清さんは11月5日から警察当局の監視下に置かれ外部と接触できなくなった。
昨年9月中旬、黄氏は刑務所からオンラインで母親と面会を果たしたが、以来音信不通になり、電話も禁じられている。
(翻訳編集・叶子静)
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