気功修煉法・法輪功に対する迫害が20年以上続いている。法輪功情報サイト「明慧ネット」の統計によると、今年11月に少なくとも63人の法輪功学習者が不法判決を受けたという。地域は17の省・自治区・直轄市まで広範囲にわたり、いまもなお全土で弾圧が続いていることがうかがえる。
統計によれば、弾圧が最も深刻な地域は山東省で10人、次いで河北省の8人、遼寧省の8人だった。ほかに、河南省で6人、天津市で5人、黒龍江省で5人だった。不法判決を受けた63人のなか、60歳以上の高齢の法輪功学習者は16人だという。
中国の裁判所と警察は法輪功学習者に延べ71万1400元(約1258万円)の金銭を要求した。このうち、裁判所は34万3000元(約606万円)の違法な罰金を科し、警察による徴収は36万8400元(約651万円)だった。
元上級農芸化学者・王新民氏が迫害で重度の膵炎を発症
黒竜江省煙草研究所の元上級農芸化学者である王新民(72)氏は10月29日、愛民区地裁で不法裁判にかけられた。不法に4年6カ月の懲役を言い渡され、5000元の罰金を強要された。
6月10日、「7月1日(中国共産党結党日)の警備のため」を口実に、4つの区の全警察署と6つの従属市郡警察署は、修煉をやめない法輪功学習者を次々と逮捕した。翌11日の正午までに、少なくとも27人の法輪功学習者が連行され、6人が嫌がらせを受けた。王氏も逮捕され、牡丹江拘置所に連行された。重度の高血糖だが、警察は王氏の帰宅を許可しなかった。
王氏は2003年10月22日、法輪功を修煉を理由に連行され、14年の懲役刑を受けた。のちに牡丹江監獄で迫害され重度の膵炎を患った。
不法判決4年を言い渡された大学職員の馬俊停氏 夫がストレスで亡くなる
山東泰安科学技術大学の職員・馬俊停氏(82)は、同大学のスタッフや運転手に法輪功の資料を渡したとして通報され、10月に泰山区地裁から懲役4年、罰金3万元の違法判決を受けた。
夫の科学技術大学教授である鄧鉄六氏は、20年以上にわたって妻が中国共産党から何度も迫害されるのを目にしてきた。ふたりの住居には十数人の警察官が押し入った。鄧氏は妻の迫害により過剰な精神的ストレスを受け、11月9日に死亡した。
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