中国各地で、子供や若い成人が多数行方不明になる事件が相次いでいる。中国の複数のブロガーによると、今年後半から全国各地で約300件に上る行方不明者の情報提供を呼びかける動画が投稿されており、その多くが10代から30代の若者で、しかも大半が男性だということである。こうした状況に中国国内では強い不安が広がっている。
中共による生体臓器収奪が常態化し、半ば公然と行われている中、海外では、これらの行方不明者が拉致され臓器提供者にされた可能性が高いという疑念が高まっている。
中国のブロガーによれば、7月末以降に行方不明者を探す動画が全国で299本投稿され、行方不明者は各地で出ているという。主な対象は10代や20代から30代前半の若者で、大半が男性だという。
資料によると、行方不明者の中には、国外、特に東南アジアの詐欺拠点などに騙され連れ去られた可能性のある人も一部いるが、大半は前触れもなく姿を消しており、通勤・通学の途中や外出後にそのまま消息を絶つケースが多いのである。
その中には、福建省寧徳市の28歳で中医学修士課程の大学院生・余延康さんも含まれる。よさんは朝、病院に出勤する途中で消息を絶ち、すでに2年が経過している。また、山東省出身の17歳の高校2年生・劉恩琪さんも失踪から150日以上が過ぎた。
中国社会民主党主席の劉因全氏は「これは極めて異常な現象だ。中国の生体臓器収奪産業によって引き起こされた可能性がある。今や中国で生体臓器収奪は極めて広範囲で、しかも公然のものとなっている。現在、世界中の裕福な人々、権力者、そして臓器移植を必要とする人々が臓器移植を受けるために中国へ向かっているのだ」と述べた。
法輪功迫害を追跡調査する国際組織の汪志遠主席は、 「行方不明者の年齢層や性別の比率から見ても、生体臓器収奪との関連性が極めて高いと考えられる。これはすでに社会全体を覆う災難に発展している。言い換えれば、中国本土で暮らすすべての人が危険にさらされている」と指摘した。
2006年3月、中共が法輪功学習者から強制的に臓器を摘出している実態が国際社会で暴露されて以降、臓器の主な供給源は法輪功学習者や行方不明になった民間人であるとする内部告発が相次いでいる。
この20年、中国国内の移植医療機関は急速に拡大した。中共国家衛生健康委員会の公式サイトが2019年10月に公表したデータによると、中国で移植を許可された医療機関は約173か所とされている。情報筋は大紀元に、実際に臓器移植を行っている病院の数は少なく見積もっても500か所以上に上ると明かした。
最近、中共は広州市で第8回「臓器提供大会」と「一帯一路臓器提供・移植国際協力発展フォーラム」を開催した。内容は、臓器提供システムの構築、移植技術の交流、そして国際協力の推進に関するものであった。
さらに、会場から流出したとされる「臓器配分の6つの原則」という画像には、まるで「需要に応じて臓器を入手するための操作マニュアル」のようにも読めるとして、ネット上では「背筋が寒くなる」といった声が上がっている。
汪志遠氏は「長年にわたる法輪功学習者への臓器収奪によって、人類の道徳的底線、社会の倫理的限界、そして司法制度そのものが破壊された。こうして形成されたのが、生体臓器収奪を組織的に行う巨大な犯罪ネットワークである。この集団は巨額の利益に刺激され、今も拡大を続けている。様々な兆候が、この犯罪がすでに社会全体を蝕んでいることを示している」と語った。
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