米首都ワシントンで23日、中共ウイルス(新型コロナウイルス)のワクチン義務化に反対する大規模な集会が開かれ、全米から数千人が参加した。義務化に対する集会としては最大規模となった。
参加者はホワイトハウスに近いワシントン記念塔前に集まりリンカーン記念堂前まで1キロほど行進した。ワクチンパスポートや義務化に反対するバナーを掲げ、選択の自由を尊重すべきだと主張した。
米国では一日あたりの感染者数が70万人以上と依然として高い水準が続いている。バイデン政権が打ち出した従業員100人以上の企業への接種義務化方針に対し、連邦最高裁は13日、認めない判断を下したものの、医療関係者へのワクチン接種義務は認めるとの見解を示した。
同日行われた講演で元米プロバスケットボール(NBA)選手のクワミ・ブラウン氏は、ワクチン接種義務化により「人々が仕事を失っている」と訴えた。「誰もが(ワクチン)接種の選択権利を持つべきであり、これこそがアメリカのあるべき姿だ」と語った。
アーロン・ケリアティ医学博士はワクチンではなく「義務化」に反対していると強調。「米国は集会の自由を取り戻す必要がある」と大紀元の取材に答えた。同氏はカリフォルニア大学アーバイン校のワクチン接種義務化に異議を唱えたことで解雇されている。
ジョンズ・ホプキンス大学によると、米国でワクチン接種を済ませた人の割合は、24日時点で64.1%だった。これまでの感染者数は約7000万人で死亡者数は86万人に上る。総入院者数は15万人台と昨年1月を上回り過去最多となっており、米政権はワクチン接種を呼びかけている。
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