米司法省は1日、中国籍の呉海騰(Haiteng Wu、音訳、32歳)被告に懲役26カ月の判決を下したと発表した。
同被告は米アップルストアで3年連続、ニセのiPhoneを本物と主張し不正に返品交換を行ったとされている。
呉被告は2020年5月、ワシントンD.C.の連邦裁判所で、郵便詐欺の共謀罪およびアップル社から合計約100万ドル(約1億1000万円)を騙し取ったことなどを認めている。
同被告は98万7000ドルの弁償を命じられたほか、詐欺を働いた期間中に現金で購入した不動産2カ所も差し押さえられた。
公開資料によると、呉被告は13年に中国から渡米し、15年に修士号を取得。その後、米国で働いていた。
同被告とその仲間は、ニセモノのiPhoneを香港から購入した。これらのiPhoneに保証期間内の正規のiPhoneに対応する偽のIMEI番号とシリアル番号が含まれている。ニセモノが正規品であると主張して不正に返品交換を行った。アップル社から本物のiPhoneを騙し取った後、本物を香港などの海外の仲間に送っていた。
呉被告はまた、ニセの身分証明書を購入し、偽名を使って多くの商用メールアドレスを開設していた。自身の妻で同じく中国籍の蔡佳紅(Jiahong Cai、音訳)さんや、劉特昂(Teang Liu、音訳、37歳)さんらにも詐欺に加わるよう勧誘した。
3人は19年12月に逮捕され、全員が詐欺罪を認めている。蔡被告は5カ月以上の実刑を言い渡されており、劉被告は来月10日に判決を言い渡される予定。
(翻訳編集・李凌)
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