最近、欧米では「マス・フォーメーション」(大衆形成)という言葉が注目を集めている。
恐怖を引き起こすメッセージを繰り返し受けることで、一部の人々(人口の約30%)がある種の催眠状態となり、理性的な判断力を失うことを指す。ワクチン開発の第一人者、ロバート・マローン博士が人気のポッド・キャストでこれに言及し、波紋が広がった。マローン博士は政府の新型コロナ対策について「ますます現実離れしている」と指摘し、メディアが強化する「マス・フォーメーション」に巻き込まれていると主張する。
新型コロナをめぐる「マス・フォーメーション」
心理学の分野では、マス・フォーメーション・サイコシス(Mass Formation Psychosis)とも呼ばれ、一種の集団精神病という学者もいる。中共ウイルス(新型コロナ)をめぐる今の社会現象と最初に関連づけたのは、ベルギーのゲント大学に所属するマティアス・デスメット氏だ。マローン博士がそれをシンプルに説明し、注目を集めた。博士はマス・フォーメーションが起きやすい条件として、「社会に広がる漠然とした不安感」を挙げる。
「現代の人々は孤立し、人々は切り離されています…。パンデミック以前から、社会には漠然とした不安があり、それに対する怒りや攻撃性が広がっていました」
データによると、米国人口の60%が「自分には友達がいない」と感じている。教会やスポーツ・チーム、ロータリークラブなど、コミュニティを繋ぐ社会組織が脆弱になり、仕事にやりがいを感じる人の割合はかつてないほどの低水準を記録している。根本的に病んでいる社会は、「マス・フォーメーション」の温床となりやすい。
「次に“出来事”が起こります。ポピュリスト的なリーダーの台頭、あるいは第二次大戦前にドイツで起きたような経済危機かもしれません。ロシア革命も破壊的でした。歴史的に、混乱をひきおこした“出来事”はたくさんあったのです」
博士は、新型コロナウイルスが現在の“出来事”だと言う。グローバルメディアが強迫的なメッセージを繰り返し発信し、世界中で人々の焦点を一つに集中させている。メディアは恐怖を煽り、人口の一部(全人口の約30%)をこの“焦点”に集中させ、催眠状態にしていると指摘する。
「催眠術は実際に臨床で使われている技術です。人間の心を一点に集中させ、他のデータや信号から切り離すのです。これがマス・フォーメーションの引き金となります」
政府のリーダーは引き金を引いたり戻したりして、彼らをコントロールし、次第に人々の救世主と認識されるようになる。それまでの孤独や不安を解決できるのは、このリーダーだと思うようになる。この時、リーダーは大衆にとって絶対的な存在となり、人々はリーダーの意のままに従う。
「リーダーは特定のグループを“脅威”と示し、大衆に破壊させます。現代では“反ワクチン派”や、ワクチン未接種の人たちが“脅威”です。科学的なデータの裏付けがあるかどうかは、もはや関係ありません。彼らは“部外者”とみなされるのです」
「マス・フォーメーション」を止めるには
マローン博士は、ワクチン義務化に対する懸念の声を上げた後、マスコミの絶え間ない攻撃に晒された。彼は、マス・フォーメーションがますます激化していると指摘する。これを止めるにはどうすればいいのか。
「反対の声を上げられる人たちが、非暴力的な方法で、人々に真実を語り続けることです。
ピーター・マカラー博士、私、ピエール・コリー氏、ライアン・コール氏、イタリアのヒポクラテスの代表マウロ・ランゴ氏など、この道を歩んでいる人は世界中にいます」
マローン博士が代表を務める「globalcovidsummit.org」には、1万6千人以上の医師や医療科学者たちが賛同している。同団体は、子供への強制的なワクチン接種に強く反対している。
「私たちは続けなければなりません。私たちには、世界を支配するマス・フォーメーションを軽減させる倫理的な義務があるからです」
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