ロシア軍のウクライナ侵攻が激しさを増している。そんな中、侵攻を阻止しようとロシア軍の装甲車の前に1人で立ちはだかるウクライナ人と思われる男性の姿が話題になっている。SNSでは男性を天安門事件の「タンクマン」になぞらえ、その勇気を讃えるコメントが多く寄せられた。
ウクライナの通信社「HB」は25日、ロシア軍の装甲車両前に身を投げ出し侵攻を阻止しようする男性の動画をツイッターに掲載した。必死に両手を広げる男性の横をロシア軍の装甲車が迂回して過ぎ去る様子が映されている。
撮影の日時や場所は不明。SNSでは「ウクライナにもタンクマンがいた」など天安門事件で戦車の前に立ちはだかった男性を連想させるとして動画が拡散された。
1989年6月4日、北京の天安門広場で民主化を求め集まった学生らを人民解放軍は武力で弾圧した。中国共産党は死者数を約300人としているが、英国が公開した外交文書によるとその数は一万人に上る。
事件後、世界メディアがこぞって掲載したのが丸腰で戦車の前に立ちはだかった男性「タンクマン」だ。暴力に平和的に抗議する姿が高く評価され、20世紀の英雄と称えられた。
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