豪、中国人留学生を強制送還 スマホから軍事訓練の写真

2022/03/31 更新: 2022/08/06

オーストラリア国境警備隊は、中国で軍事訓練を受けたとして、シドニー国際空港に到着した中国人留学生1人を強制送還した。中国メディアが報じた。

入国審査官は中国人留学生のスマートフォンから、軍服に身を包み軍事訓練に参加する様子を写した写真を発見した。

豪当局は中国の大学で行われている軍事訓練活動を「軍事訓練」と認定し、こうした事実を隠したとして中国人留学生のビザを取り消し、強制送還を決定した。

中国の高校生や大学生は一定期間の「軍事訓練」を受けることが義務付けられている。

中国外交部の汪文斌報道官は29日の定例記者会見で、「学生の正当な合法的権利を侵害した」として豪州側に抗議した。

オーストラリア国境警備隊は、個別の案件にコメントしないとしたうえで「国家利益を守るため、入国希望者のビザを取り消すことがある」と説明した。

2021年8月、米ヒューストン空港から入国しようとした中国人留学生3人も、スマートフォンから大学の軍事訓練に参加した写真が見つかったため、強制送還された。米当局は「軍とのつながりがある」と判断した。

(翻訳編集・李凌)

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