3日午前9時頃(日本時間午前10時頃)、台湾全土で大規模停電が発生し、信号機が停止するなどの影響が出ている。当局は南部の高雄市にある発電所の事故が原因と発表した。蔡総統は原因究明と早期復旧を指示した。
報道によると、停電の影響は、台北市から中部の台中市、南部の高雄市までほぼ全域に及んだ。台北で道路の信号が消える様子が確認されたほか、各地でエレベーター内で人が閉じ込められるなどのトラブルが発生している。けが人が出ていないという。
台湾経済部(経済省)の王美花部長は午前の記者会見で、高雄市南部の発電所で起きたトラブルが原因だと説明し、謝罪した。政府は現在、緊急対応センタ―を設立して対処を急いでいる。
台湾北部は午前中に電力の供給を再開し、中部と南部は午後に復旧する予定だという。
総統府の張惇涵報道官によると、総統府は停電による影響はないものの、午前中に予定されていたポンペオ前国務長官と蔡英文総統の会合の中継放送は中止となった。
ポンペオ氏は2日夜、台湾に到着し、5日まで滞在する予定だ。同氏はトランプ前政権時代に、台湾との関係を大きく進化させたことで知られている。
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