ツイッター上で19日、米コロンビア大学大学院工学部が中国人留学生1人の入学資格を取り消したことが話題となった。同学生がSNS微信(ウィーチャット)上で、「銃を買ってアメリカ人を殺す」などと不適切な発言を複数回行ったのが原因だという。
大学院が学生宛に送った通知書が、ツイッターに流出した。
それによると、学生がSNS上で行った不適切な発言をめぐって話し合った。学生はSNSに攻撃的な書き込みを行ったことを認めた。大学院側は書き込みの内容はコロンビア大学の理念にそぐわず、「入学許可を取り消すほかに選択肢はない」と示した。4000ドルの入学金は返金するという。
中国のTOEFLテスト情報サイト「托福考試網」は17日、コロンビア大学の関係者が問題の書き込みを偶然に目にしたと明かした。
米ニューヨーク市では3月14日、中国出身の弁護士である李進進氏(享年67歳)が中国人の女(25)に刃物で刺され死亡した事件が起きた。李氏は、1989年に中国軍が民主化運動を武力鎮圧した「天安門事件」の学生リーダーだった。1993年、米国に移住した。
殺人容疑で起訴された女は、2021年に学生ビザで米国に入国した。女は犯行当日、刃物とともに中国国旗と共産党の旗を持ち込んだ。
時事評論家の古風氏は、「一部の中国人留学生は共産党の洗脳を受けて、留学生として米国に入国してから破壊活動を行いかねない。米政府と各大学はさらに警戒する必要がある」とみている。
古風氏は、留学生の書き込みが「テロ予告ととられるのは仕方ない」と指摘した。
コロンビア大学の入学資格取り消しは、SNS上で過激な言論を行う中国のピンクちゃん(若い愛国主義者)らへの「警告だ」と古氏は述べた。
コロンビア大学の広報担当者、ロバート・ホーンズビー(Robert Hornsby)氏はコメントを差し控えるとした。
(記者・林丹、翻訳編集・張哲)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。