中国人権派弁護士、釈放後も監視下 自宅付近に警察車両

2022/04/25 更新: 2022/04/25

中国の人権派弁護士余文生氏は今年3月に4年の懲役刑を終えたが、その後も警察の監視下に置かれている。

余氏の妻は4月22日にツイッターで、警察車両が自宅付近で20日から長時間張り込み、同氏を監視・尾行しているとツイートした。

余氏は2018年1月、当局に政治改革を提案したため「公務執行妨害」の疑いで当局に拘留され、また香港の民主化運動「雨傘運動」を支援したことで99日間拘留され、拷問を受けた。さらに20年6月中旬、同氏は司法当局から「国家政権転覆扇動罪」で4年の懲役刑を言い渡された。

余氏は服役中にさまざまな拷問を受け、両腕に重い障害が残った。多くの歯は抜け、食事を抜かれたり、家族との面会、読書なども禁じられたりしていた。

余氏は中国当局から迫害を受けている気功団体・法輪功学習者の代理人を数多く引き受けた。「法輪功団体に対する鎮圧は、現在中国で最も深刻な人権問題であり、完全に違法である」と同氏はかつて大紀元の取材で述べた。

2015年の人権派弁護士一斉拘束の「709事件」で王全璋弁護士の弁護を担当したことを理由に、弁護士資格がはく奪された。21年、「ノーベル人権賞」といわれるマーティン・エナルズ人権賞を受賞した。

 

(翻訳編集・叶子静)

関連特集: 中国人権問題