自民党青年局の小倉将信衆院議員をはじめとする議員団は3日、コロナ禍以降初めて台湾を訪問した。呉釗燮外相との会談では安全保障についても議論し、台湾を支持する姿勢を示した。5日には蔡英文総統との面会も予定されている。一行は7日まで滞在する。
台湾総統府の張惇涵報道官は、自民党青年局の訪問を歓迎し、対面式の交流を通じて民主主義のパートナーである日本と台湾の友好関係を深めていきたいと述べた。地域の平和と安定を維持し、経済及び貿易の発展に努力し、引き続き日台間の「善の循環」を展望した。
3日夜には台湾外交部の呉釗燮外相と会談し、日台間の経済関係、安全保障、青年交流などについて意見交換した。小倉氏はウクライナ情勢に懸念を示し、同様の事態が台湾で起きてはならないと強調した。台湾のWHO加盟や環太平洋経済連携協定(CPTPP)への加入について、一貫して支持する姿勢であると述べた。
呉氏は、日本が台湾海峡の平和と安定の重要性を繰り返し強調していることに感謝の意を示した。ロシアによるウクライナ侵攻と中国共産党の台湾海峡での軍事演習を挙げ、独裁国家がインド太平洋地域における脅威となっていると指摘した。
4日、議員団は五指山の国軍墓地にある李登輝元総統の墓を訪れ、団長の小倉氏が献花した。李登輝氏は日本の京都大学に留学した経験を持ち、知日派として知られている。議員団は公式ツイッターに「日台の末永い友好を希求してくださった李登輝元総統に心からの感謝の気持ちを捧げました」と投稿した。
5日には、台湾総統府で蔡英文総統や頼清徳副総統との会談が予定されている。蔡総統は「今回の交流を通して、台湾と日本の友情が一層深められるよう願っています!」とコメントしている。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。