23日に豪新首相に就任した労働党のアルバニージー氏は、オーストラリアは引き続き中国への強硬姿勢を維持するとの見解を示した。
就任後初めての国会議事堂での記者会見で、「今回の選挙が豪中外交関係の緊張を和らげる道筋になるか」との質問に対し「中国との関係は今後も困難なものになる。オーストラリアは常に価値観を守るために立ち上がるべきだ」と述べた。「国益を最優先する」とも付け加えた。
モリソン前首相が2020年に中共ウイルス(新型コロナ)の起源について独立した国際調査を求めたことに中国は反発。豪州産のワインや農産物など幅広い分野で貿易制限の措置を取るなど、中豪関係は冷え込んでいる。
アルバニージー氏は、東京で24日に開かれる日米豪印4か国戦略枠組み「クアッド」首脳会合に出席するため、訪日する。日豪首脳会談も行われる予定。グローバルな問題に対する「世界との取り組み方の変化を表す政権である」とのメッセージを発信すると強調した。
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