今年11月開催予定のサッカーワールドカップ・カタール大会組織委員会は、台湾政府の要請を受けて大会チケットアプリを更新し、国籍選択欄に「台湾」を追加したことがわかった。
各国のサッカーファンがカタール大会を現地観戦する場合、チケット購入前にまず「Hayya Card」と呼ばれるスマホアプリを使ってファンIDを申請する。同アプリは、本人確認のほか、ファンのカタール入国ビザとしての機能も持つ。
15日までの旧バージョンでは、台湾人ファンは「中国台湾省(Taiwan Province of China)」を選択し、登録手続きしていた。しかし同日夜、国籍欄に「台湾(Taiwan)」が表示されるようになった。
台湾外務省の欧江安報道官は16日、ブルームバーグ宛の声明で、外務省が大会組織委員会に対し問題を直ちに修正するよう要請したことを明らかにした。台湾政府は同委員会に対して、現地観戦を計画している台湾人ファンの「権利と尊厳を尊重するよう」求めた。
カタール大会組織委員会はブルームバーグの取材に応じなかった。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。