[キーウ(キエフ)/クラマトルスク 24日 ロイター] – ウクライナ国民は24日、対ロシア戦闘の最前線や廃墟となった市街地で31回目の独立記念日を祝い、徹底抗戦や勝利への決意を新たにした。
例年なら1991年の旧ソ連支配の終結を祝う日だが、今年はロシアによる侵攻開始から半年という節目も重なった。
戦闘では数千人が死亡し、数百万人が避難を余儀なくされ、都市は砲撃で荒廃している。
しかしこの日は、ウクライナ国民の決意と欧米各国の支援を再確認する日ともなった。
アゾフ連隊の司令官は「わが国はより強くなった。われわれは必ず勝利する。灰の中から鋼鉄の魂が生まれたのだ」と述べた。
最も激しい戦闘が行われている東部ドネツク州のクラマトルスク市では外出禁止令が出され、通りは閑散としていた。
ロシアが独立記念日に都市中心部に向けてさらなるミサイル攻撃を仕掛ける可能性があると警告される中、ウクライナ第2の都市ハリコフでも外出禁止令が出され、首都キーウ(キエフ)も静けさを保っていた。
キーウでは、ゼレンスキー大統領夫妻が独立記念礼拝に出席。戦死者追悼のため各所への慰問も行った。
ウクライナに対する全面的な支持を表明しているジョンソン英首相はこの日、キーウを直接訪問しゼレンスキー大統領と会談。5400万ポンド(6350万ドル)に及ぶ追加軍事支援を約束した。
独仏首脳も支援と激励の言葉を送った。
バイデン米大統領もこの日、ウクライナに対し30億ドルの追加軍事支援を提供すると発表。侵攻開始以降、一回に発表する軍事支援としては最大規模となる。
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長もウクライナの戦後復興に向けた支援を約束。「欧州は今も将来も、あなた方と共にある」と述べた。
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