中国金融情報会社「Wind」によると、このほど中国国内上場企業4373社が中間決算を公表した。
うち2271社は、親会社株主に帰属する当期純利益が前年同期比で減少したと報告。500社あまりは当期純利益の下落幅が100%となったとした。当期純利益が同10000%減となった企業もあるという。
高速鉄道運営会社の京滬高速鉄道は8月30日、利用客の減少などで1~6月期の売上高は前年同期比約48%減の79億2800万元(約1609億円)と報告した。親会社株主に帰属する当期純利益はマイナス10億2800万元(約209億円)となった。
低迷する不動産セクターでは、不動産開発企業の華夏幸福は上半期の売上高が同31.82%減の143億6400万元(約2916億円)。親会社株主に帰属する当期純利益はマイナス5億3800万元(約109億円)。
巨額の債務を抱える不動産開発大手、恒大集団の主要部門である恒大地産集団は8月31日までに中間決算を公表できないと示した。同社の声明は、経営状況が大きく変化し、会計監査機関が監査手続きを強化したことが理由だと示した。
中国の建設機器メーカー、三一重工(SANY)によると、上半期において同社の売上高は同約41%減の396億7300万元(約8054億円)。当期純利益は同約74%減の26億3400万元(約535億円)。
中国国有の不良債権処理会社、中国華融資産管理の上半期の売上高は同55.8%減の147億4000万元(約2992億円)。
スマホメーカーの小米(シャオミ)集団は8月19日、4~6月期の財務報告書を発表した。中共ウイルス(新型コロナ)の感染拡大などの影響で、同期の売上高と純利益が大幅に減少した。4~6月期の売上高は20.1%減の701億7000万元(約1兆4245億円)。同期の調整後純利益は同67.1%減の20億8000万元(約422億円)。
新型コロナウイルスワクチンを開発・製造する康希諾生物(カンシノ・バイオロジクス)は、ワクチン需要の低迷で上半期の売上高は同69.5%減少した。純利益は同98.7%減となった。
パンデミックの影響を直接受ける航空会社のうち、大手の中国国際航空、東方航空、南方航空は過去最悪の損失を報告した。吉祥航空や春秋航空などの中堅企業も売上高と純利益の大幅な減少を示した。
映画やテレビ番組などの製作会社である鼎龍文化、不動産開発会社の京能置業などは、上半期の純利益が同10000%急減した。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。