中国人民銀行(中央銀行)の統計によると、8月末時点の外貨準備高は前月末比492億ドル(約6兆8880億円)減の3兆550億ドル(約428兆円)となり、2018年10月以来の低水準となった。
中国国家外貨管理局(SAFE)の王春英報道官は声明で、米国の金融引き締め方針を背景にドル高が進み、海外の金融資産が値下がりしたことが主因だとした。最近中国政府が発表した政策パッケージを徹底的に実施し、「外貨準備高を安定的に推移させていく」と強調。
ブルームバーグがまとめた市場関係者やアナリストの予想は、3兆650億ドル(約429兆円)だった。
外貨準備高の増減に影響を与える貿易収支では、8月は794億ドル(約11兆1160億円)の貿易黒字となった。7月と比べて219億ドル(約3兆660億円)減少した。輸出先の各国はインフレの高騰を背景に、消費者の支出控えや消費パターンが変化したため、中国8月の輸出の伸びは緩やかになった。
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