[ベルリン 22日 ロイター] – ドイツのショルツ首相は22日、ウクライナ情勢がエスカレートする可能性に備える必要があるという認識を示した。
ショルツ首相は「戦争の進展状況や目に見えて拡大しているロシアの失敗を踏まえると、われわれは情勢のエスカレーションに備えなければならない」とし、インフラの破壊も含まれる可能性があると述べた。
さらに、今月初めの中国訪問で、ウクライナでの核兵器使用への反対姿勢を習近平国家主席と共同で明示したことには価値があったと述べた。
ショルツ首相はまた、ドイツが「ロシアへの依存という過ち」を中国との関係で繰り返すことはないと言明。ドイツはすでに貿易を多様化していると強調した。
ドイツ商工会議所(DIHK)は21日、貿易相手国の多様化に向け産業界への支援強化を政府に要請。DIHKの対外貿易担当責任者は「ドイツ政府の中国戦略について、これまで聞いている内容は極めて防御的なものだ。特にアジア太平洋の広い範囲で一方的な依存関係を避け、持続可能な経済関係を構築するための支援戦略が欠けている」と述べた。
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