【身上的臓器換了好多】
中国文化部常務副部長の高占祥(こうせんしょう)氏が昨年12月9日、北京の病院で死去した。高氏は1935年生まれ。中共の官僚としては文化畑を長く歩いてきた。
中共のいう「文化」とは、文化交流にかこつけた対外政治工作のことである。高氏は、創価学会名誉会長の池田大作氏とも親しい関係をもつ。両氏は、日本語による共著も発表している。
高占祥氏の死去を受けて、中国教育学会の朱永新副会長が12月11日、追悼文を発表した。祐筆が下書きしたものであろうが、発表前には朱氏も当然目を通しているので、そこに書かれたことは「朱氏が実際に聞いた高占祥氏の言葉」と理解してよい。
その追悼文の一部に「身上的臓器換了好多、他戯称許多零件都不是自己的了」とある。それによると、高氏自身が「私の体の臓器は、ほとんど入れ替えたものだ。その多く(許多)が自分の臓器ではないよ」と冗談めかして語ったという。
この「許多」の語感について、中国語ネイティブの同僚に聞いたところ「手術で移植したという臓器は少なくとも3つ以上。しかも、例えば肝臓なら肝臓を複数回、手術しているでしょう」という。
それほど多くの臓器を、どのように入手できたのか。しかもそれらは、患者に適合するものでなければならない。
考えられるのは、ただ一つ。中国共産党が国家ぐるみで行っていると疑われている「臓器狩り」である。強制臓器収奪による臓器移植ビジネスの闇が、ここにも垣間見える。
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