今月16日に米ニューヨーク州フラッシング地区で法輪功学習者を襲撃した容疑者の男が18日、ニューヨーク市警によって逮捕された。NTD(新唐人)テレビが伝えた。
警察によると、逮捕されたのは華人の齊中平(Qi, Zhongping 、音訳、77歳)氏。第3級暴行罪で起訴されるという。
この暴行事件は16日午後2時過ぎ、フラッシング地区で、中国共産党による法輪功迫害の真相を伝える啓発活動を行っていた路上展示ブース付近で起きた。
展示ブースに現れた齊容疑者は、まずブースにいたボランティアの法輪功学習者に侮辱的な罵声を浴びせた。
その後、齊容疑者は、現場の様子を撮影していた法輪功学習者のスマホを地面に叩き落とし、さらに落ちたスマホを奪い取った。その場にいた別の学習者であるDavid Fangさんは、奪われたスマホを齊容疑者の手から取り返したが、その際に首を絞められ、噛まれそうになったという。
奪ったスマホを取り上げられた齊容疑者は、他の学習者の所持品である杖(つえ)を奪い、Fangさんを追いかけまわし、杖を打ちつける暴行を繰り返した。Fangさんは首や手にけがを負った。
昨年2月にも、フラッシング地区の法輪功展示ブースを破壊したとしてニューヨーク市警は中国系米国人の鄭步秋(Zheng Buqiu、音訳)容疑者を逮捕している。同容疑者はヘイトクライムと第4級の犯罪行為で起訴されており、1年以下の懲役に処せられる可能性がある。
法輪功弾圧を今も続ける中国共産党政権は、これまでにも中国国外の法輪功学習者に、暴力をふくむ嫌がらせや破壊工作を行なってきた。
日本では2008年に、中国共産党からの離脱を支援する「全世界脱党支援センター」日本支部のボランティア・スタッフが池袋駅の北口付近で、中国人グループから暴行を受けている。
1999年7月以来、中国共産党は20年以上にわたり、法輪功学習者に対して大規模な弾圧・迫害を行ってきた。中国国内では、数百万人ともいわれる法輪功学習者が強制収容施設に収容され、拷問や強制労働、臓器収奪などが行われている。
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