米国に亡命した中国の実業家・郭文貴氏が15日、詐欺や横領などの容疑で米連邦捜査局(FBI)に逮捕された。FBIが捜査を行っていた最中、同氏が住居する高級アパートメントでは火災が発生、消防隊が駆けつける騒ぎが発生した。同氏の逮捕との関係性は不明。
火災が発生したのは、マンハッタンの60番街第5アベニューにある高級アパートメント「シェリー・ネザーランド・ホテル」。エポックタイムズの姉妹メディアである新唐人テレビによると、出火場所は郭氏が住んでいた18階だという。
出火したのは郭文貴氏の逮捕からわずか6時間後だった。米CNNによると、FBI捜査官が証拠集めをしていた矢先に火災が起きたため、捜査を中断し一時退避することを余儀なくされた。火災はおよそ2時間後に消し止められたという。当局は出火原因について調査を行なっている。
ニューヨーク市消防局とFBIによると、火災と同氏の逮捕の関係は確認できていない。
米司法省が発表した起訴状によれば、同氏は電信詐欺や銀行詐欺、マネーロンダリングなど11の罪に問われており、有罪判決が下されれば最高20年の懲役刑に直面する。
15日午後、郭文貴氏はニューヨーク南部地区の連邦裁判所に出廷した。裁判官は同氏の保釈請求を拒否した。
検察官は、郭文貴氏が何千ものオンラインの支持者から10億ドル以上をだまし取る複雑な陰謀を指揮したと指摘。5万平方フィートの豪邸や350万ドルのフェラーリ、さらには3.6万ドルのベッドマットレス2枚、3700万ドルの高級ヨットを購入したという。
郭文貴氏の財務アドバイザーである余建明氏は同じく11件の罪状に加え司法妨害の罪にも問われている。起訴状によれば余建明氏は香港と英国の二重国籍を持っており、現在は「逃亡中」だという。
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