中国古典舞踊の最高峰として名高い神韻芸術団は4月2日、台北の国父紀念館で台湾における最終公演を迎えた。巡回期間中に行われた32回の公演は全て満席となり、多くの劇場では立見席を設けた。公演を鑑賞した頼清徳副総統をはじめとする要人や著名人からは続々と称賛の声が届けられた。
頼清徳副総統「より多くの人々に鑑賞してほしい」
台湾の頼清徳副総統は3月28日に神韻公演を鑑賞した。頼氏は総統府の報道官コラス・ヨタカ氏を通じてエポックタイムズの取材に応じ、「頼副総統は立法院議員、台南市長、そして行政院長を務めた際にも神韻公演を鑑賞していた」とし、今年で4回目になると述べた。
「神韻公演の内容は年を追うごとにますます洗練されている。優れたアーティストたちであり、その舞踊は非常に美しい」とヨタカ氏。「神韻が示す精神性と文明のあり方はどちらも重要だ。頼副総統はより多くの人々に神韻公演を鑑賞してほしいと思っている」。
神韻は台湾社会で広く受け入れられているだけではなく、政治家や政府要人からも歓迎されている。昨年の巡回公演の際には蔡英文総統と頼清徳副総統以下100人近い中央官庁の高官と地方自治体の要人が祝辞を送っている。
蔡英文氏は祝辞の中で、「この盛大な催しを通して中国と西洋の舞踊芸術の真髄を広め、伝統音楽の雅韻を味わい、国際文化の視野を広げ、知性と調和の取れた美しい社会を共に作り上げていきたい」と綴った。頼清徳副総統や吳釗燮外交部長、黃榮村考試院長、蔡其昌立法院副院長なども神韻を賛美する祝電を送った。
台湾伝統戯曲家「長年の願いが叶った」
台湾伝統戯曲「歌仔戯(かざいぎ)」の著名な演者である孫翠鳳さんは2日午後に神韻公演を鑑賞し、「長年の願いをやっと叶うことができた。神韻との縁をようやく繋ぐことができた」と感動を口にした。「ここ数年来、ずっと神韻芸術団の活躍をみてきた。台湾だけではなく、国際的にも有名になっていくのが肌で感じられた」。
孫さんは「神韻は人々に最も綺麗で最も幸せな世界とは何かを教えてくれた。私は神韻の表現形式が大好きだ。善の力をとてもよく感じることができた」と語った。さらに「伝統と意匠が全て神韻で体現されている。これほど多くの人々が神韻を愛してやまない理由を知ることができた」と感激にふけた。
自らの劇団を運営する孫さんは、神韻芸術団の芸術総監督に敬意を表した。「異なる言語を話す世界各地の観客に共感されるような公演を作り上げるのは容易なことではなく、さまざまな困難に直面するだろう。私は神韻の創作者を称賛したい。そして神韻公演を今後も続けてほしい」。
2006年に設立された神韻芸術団は今年で17年目を迎える。当初は1つの芸術団から始まり、今日では8つの同じ規模の芸術団を持つに至っている。世界公演の規模は毎年拡大し、2023日本公演も史上最多となる10の都市を巡回した。
主任検察官「心に響き、感動を呼ぶ公演」
「心に響き、感動を呼ぶ公演だった」。高雄地方検察庁の徐弘儒主任検察官は3月2日に神韻公演を鑑賞し、こう絶賛した。「非常に良い公演だった。中国の歴史が1回の公演に凝縮されていると感じた」。
「普段は仕事に追われ、平凡な日々を送っている私たちだが、今日は爽やかな一日となった」と徐さんは高ぶる気持ちを抑えきれない様子だった。「精緻なダンスのステップと素晴らしい舞台そして背景を通して、時空を超えて、中国五千年の文化の奥深さを堪能できた」。
徐さんは演目に登場する「真・善・忍」の三文字に感銘を受けたとし、「純真な心を取り戻し、善を保つことで、社会はより良くなり、過去の伝統に回帰することができるのだろう」と述べた。そして「魂が浄化され、日常から解放される爽快感がある」神韻公演をより多くの人々に鑑賞してほしいと語った。
大学教授「春の喜びを感じさせる美しい色彩」
植物景観学の教授である梁悦美さんは3月21日、台北の劇場「パフォーミング・アーツ・センター」で神韻公演を鑑賞し、「脚本だけではなく、色彩も好きだ。鑑賞していると愉快な気分になる。開脚の技も素晴らしいものだった」と語った。「神韻公演を鑑賞すると春の訪れを感じることができる。鳥が歌い、花が咲き誇る感覚は本当に心地よいものだ」。
毎年神韻公演を鑑賞する梁さんは「衣装は特に素晴らしい。例えば青の衣装と白の衣装の組み合わせは本当に見事」と賛辞を述べた。ダンサーたちの表現力についても「男性の大きな動きや、脚を広げる動作は非常に素早いことから、彼らの訓練がいかに厳格かを知ることができる」と述べた。
梁さんは、神韻の色使いから明るさと希望を感じることができると称賛した。「黄色は明るさを表現し、白は純粋さを表す。それから青と白、紫と白の組み合わせや、淡い黄色と瑞々しい緑の配色は、心身ともに幸せな感覚にさせてくれる、神韻の配色はいつも調和が取れていてこの上なく美しいものだ」。
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