[台北 10日 ロイター] – 中国軍は10日も台湾周辺で演習を実施した。国営メディアが伝えた。中国人民解放軍東部戦区は空母「山東」も戦闘パトロールに参加したと表明し、艦載機の離陸の様子を明らかにした。
台湾は先週から太平洋で山東を追跡。台湾国防部(国防省)は10日、中国空軍の過去24時間の活動を示した地図を公表し、中国の艦上戦闘機「殲15」4機が台湾東方の太平洋上を飛行したことを明らかにした。
台湾国防部は10日午前10時(日本時間午前11時)までに中国軍用機59機が台湾周辺で活動するのを確認したと発表。艦船11隻も台湾周辺を航行し、山東を中心とする艦隊が西太平洋で演習を実施しているとした。
日本の防衛省は10日、山東の艦載機が前日までの3日間に、沖縄県宮古島南方の太平洋上で発着艦を繰り返したと発表。統合幕僚監部によると、山東を含む複数の中国艦が4月7日から9日にかけ、宮古島の南200キロ以上沖合の海域を航行。戦闘機が約80回、ヘリコプターが約40回発着するのを確認した。
山東は中国海軍が運用する2隻目の空母。初めての国産で、2019年に就役した。日本の防衛省は6日、太平洋上を航行するのを初めて確認したと発表していた。
中国は8日から10日まで、台湾を囲むように軍事演習とパトロールを実施。松野博一官房長官は10日午前の会見で、「大きな関心を持って注視している」と述べた。
米国は中国の演習を注視していると表明している。
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