2月28日、米イスラエルがイラン首都テヘランに大規模空爆。亡命王太子レザ・パーレビ氏がXで「祖国を取り戻せ」と声明。イラン第一波ミサイル反撃、米大使館避難指示で中東緊張高まる。
米国の軍事作戦名は「エピック・フューリー作戦」
米国防総省は、イランに対する軍事行動を正式に「「エピック・フューリー(壮絶な怒り)作戦(Operation Epic Fury)」と命名した。この名称はSNSを通じて公式発表され、この作戦が米国の大規模軍事行動へと格上げされたことを示している。
過去にも同様の命名例がある。
昨年のイラン核施設空爆は「ミッドナイト・ハンマー作戦(Operation Midnight Hammer)」、そして今年初めに実施されたベネズエラのマドゥロ大統領拘束作戦は「アブソリュート・リゾルブ作戦(Operation Absolute Resolve)」と命名されていた。
同時に、イスラエルも自国の軍事行動を「ライオンズ・ロア作戦(Operation Lion’s Roar)」と名付けた。
亡命王太子「イラン国民は祖国を取り戻さねばならない」
イラン最後の国王モハンマド・レザー・パーレビ国王の長男である、アメリカで亡命中の王太子レザ・パーレビ(Reza Pahlavi)氏は、イラン国民に祖国を取り戻すよう呼びかけている。父親である国王は、1979年のイスラム革命で退位を余儀なくされた。
X上で発表した声明のなかで、パーレビ氏は次のように述べた。
「親愛なる同胞の皆さん、私たちの目の前には決定的な瞬間が訪れています。
米国大統領が勇敢なイラン国民に約束した支援が、いま実現しました。これは人道的介入であり、その標的はイスラム共和国、その弾圧装置、そして殺戮の機構です――偉大なイラン国家やその国民ではありません。
とはいえ、この支援が届いたとしても、最終的な勝利をつかむのは私たち自身です。最後の戦いで決着をつけるのは、私たちイラン国民なのです。再び街頭に立つ時が迫っています。
いまイスラム共和国は崩壊しつつある。私は国軍、治安機関、そして安全保障部隊に明確なメッセージを送ります。あなた方が誓ったのは、イランとイラン国民を守ることであり、イスラム共和国やその指導者を守ることではありません。あなた方の責務は民を守ることであって、抑圧と犯罪によって祖国を人質に取ってきた政権を守ることではないのです。」
パーレビ氏は、軍や警察に対し「安定かつ安全な移行」を実現するための支援を求める一方で、米軍には慎重な行動を呼びかけ、民間人の生命を最大限に保護するよう訴えた。
「イラン国民こそ、あなた方の自然な同盟者であり、自由世界の同盟者です」と同氏は述べ、「イラン現代史で最も困難な時期に、あなた方が示した支援を国民は決して忘れません」と語った。
また国民に対しては警戒を怠らぬよう呼びかけ、「適切な時期が来れば、最終的な行動を呼びかける」と約束した。
「私の発信をSNSや衛星放送を通じて注視してください。もしインターネットや衛星通信が妨害された場合は、無線を通じて皆さんと連絡を取り続けます。私たちは最終的な勝利に非常に近づいています」とパーレビ氏は述べた。
シリアとレバノン上空で爆発音
AP通信によると、ダマスカスおよびレバノン南部の都市シドン(Sidon)で土曜日、爆発音が確認された。これはイスラエルの防空システムがイランのミサイルを迎撃したことによるものとみられる。
米大使館の避難指示拡大
米国の在イスラエル、カタール、バーレーンの各大使館が職員に現地待機または避難を指示した。
カタールにある米国大使館はSNS上で「全職員にその場で避難するよう指示した」と発表し、「すべての米国人にも、さらなる通知があるまで同様の措置を取るよう勧告する」と付け加えた。
カタールには、米中央軍の前線司令部が置かれている重要な空軍基地があり、数千人の米軍が駐留している。アル・ウデイド空軍基地は、昨年6月、米国によるイラン核施設空爆への報復としてイランから攻撃を受けた。
また、米国の在イスラエルおよび在バーレーン大使館も、職員に現地待機を指示し、「さらなる通告があるまで、すべての米国人に同様の行動を取るよう勧告する」と発表した。
イラン、「第一波」無人機とミサイルをイスラエルに発射
イランのイスラム革命防衛隊は、イスラエルに対し「第一波」の無人機およびミサイル攻撃を実施したと発表し、さらなる攻撃を行う可能性を示唆した。
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