デサンティス氏側がディズニー反訴、テーマパーク運営巡る対立で

2023/05/02 更新: 2023/05/02

[1日 ロイター] – 米フロリダ州にあるウォルト・ディズニーのテーマパーク「ディズニーワールド」とその周辺の開発を監督する「中央フロリダ・ツーリズム監督地区委員会」は1日、ディズニーを反訴した。

同委員会は、性的少数者に関する教育問題をきっかけにディズニーと対立しているフロリダ州のデサンティス知事が任命したメンバーで構成されている。

ディズニーは先週、デサンティス氏や与党勢力が州の権限を不当に行使してディズニーワールドに対して長年にわたって与えられてきた特別待遇を奪おうとしていると主張し、そうした「介入」の差し止めを求める訴訟を起こしている。

同社によれば、本来は言論の自由で保障されているはずの意見表明にデサンティス氏側が報復する目的で、従来合意されてきたディズニーワールド運営を巡る取り決めを無効化しようとしているという。

中央フロリダ・ツーリズム監督地区委員会のマーチン・ガルシア委員長は「ディズニーがわれわれを訴えたので、われわれは対抗する以外に選択肢はない」と語った。

同委員会は既に法務専門家との間で、ディズニーが過去に合意した取り決めに法的な妥当性はないという見解で一致している。

フロリダ州議会は、ディズニーワールドの特別待遇を取り消す法案を可決済み。マーチン委員長は、委員会はディズニーが異議を申し立てているこの措置を法制化する側ではなく、議会が法制化した措置に従っているだけだと強調した。

Reuters
関連特集: アメリカ社会