[北京/ニューデリー 9日 ロイター] – 中国外務省は9日、インドと東南アジア諸国連合(ASEAN)の海軍が演習を行っていた南シナ海の海域に中国の海上民兵の船が意図的に接近したという批判を退けた。
ベトナムの専門家は、中国政府が海軍演習を妨害するため民兵を利用しているようだと指摘した。
中国外務省はロイターの取材に対し「われわれの理解では、中国の漁船や科学調査船は中国の管轄下にある海域で通常の操業をしている」とし、他国は根拠のない非難をすべきでないと述べた。
インドとベトナムの政府はコメントを控えた。
インドとASEANの海上演習は7日から2日間実施。インドの関係筋によると、ベトナムの排他的経済水域(EEZ)で活動していた際に中国船が近づいたが、双方の船は対峙(たいじ)することなくすれ違った。
海上民兵は商業漁船で構成され、南シナ海で政治的目的のために中国当局と連携して活動している。中国政府はそうした民兵の存在を過去に否定している。
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