[広島市 21日 ロイター] – 主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)は21日、ウクライナのゼレンスキー大統領が対面参加する形で最終日の討議が始まった。ゼレンスキー氏からロシアの侵略を受ける同国の現状を直接聞き、G7が一致して支援し続けることを改めて確認する見通し。
ゼレンスキー氏は、議長を務める岸田文雄首相やバイデン米大統領らG7首脳と並んで写真を撮影。場所を移して協議に臨んだ。この後は、インドなど招待国首脳も交えた平和と安定に関するセッションに参加するほか、岸田首相、バイデン大統領とも個別に会談する。ゼレンスキー氏は前日の広島到着直後から各国首脳と相次ぎ会談し、ロシアと近いインドのモディ首相とも支援などを協議した。
<招待国首脳も原爆資料館視察>
この日は、朝からインドやブラジルなど招待国の首脳らが広島市の平和記念資料館(原爆資料館)を岸田首相とともに視察。その後に平和記念公園で原爆犠牲者の慰霊碑に献花した。G7の首脳は初日の19日に資料館と公園を訪れていた。
G7議長国の日本は、今回のサミットにオーストラリア、韓国、20カ国・地域(G20)議長国のインド、ブラジル、ベトナム、東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国のインドネシア、アフリカ連合議長国のコモロ、太平洋諸島フォーラム議長国のクック諸島の首脳を招待した。ロシアや中国と結びつきが強い国もあり、サミットではこうした国々が直面する食料問題などを議論した。
3日間にわたったサミットは、午後に岸田首相が議長国会見を開いて閉幕する。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。