「最も頑強な子」全身に火傷を負いながらも、懸命に生きる子豚の話

2023/06/25 更新: 2023/06/25

【閲覧注意】本記事には、残酷に見える動画が添付されています。ご注意ください。

中国メディアによると、今年2月9日、中国貴州省銅仁市にある家屋が火災となり、火は近くの豚小屋に燃え移った。この火災から自力で逃げ出した豚2頭のうち、「軽傷」とされていた豚のほうは後に死に、皮膚の一部が焼け焦げるほど「重傷」とされる方が生き残ったという。

火事から生き残った子豚が全身にやけどを負いながらも、懸命に生きている、というこの「最も頑強な豚」と題される動画がSNSにも拡散されている。

動画内のナレーション(中国語)の一部を紹介する。

「子豚は全身にひどいやけどを負っていた。皮が焼け、焦げたところがくるりと剥け、なかには皮ごと焼き尽くされた部位もある。画面越しでも、焼いた豚肉のにおいがしてきそうだ」

「そんなひどい姿の子豚を見た飼い主は、感動して涙を流した。この子の面倒をしっかりと見ようと心に決め『強い豚』と名付けた。名前通り、この子豚は本当に強い子だった。体が早く回復するよう、飼い主は栄養のあるエサを毎日与え、その傷だらけの体に薬をつけた」

「飼い主の細心の保護の下で、子豚はよく食べ、どんどん回復していった。またこの子は、その辺の他の豚のように、食べたら寝るだけという生活はしていない。この子は体が早く回復するよう、毎日山の方へ一周、お散歩してくるそうだ。この子豚の強い精神に(人間も)見習うべきだ」

(関連動画はこちら、閲覧はご注意ください)

動画のなかの子豚の姿は、実に痛々しいものだが、その懸命に生きようとする姿は感動的だった。

「私たち人間も、人生に生き詰まったり、また元気がなくなった時でも、この子豚のように、よく食べて、よく寝た後、山の方へ一周お散歩してくるといいかもしれない」。動画を閲覧した多くのネットユーザーが、そう思ったという。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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