ミス・イタリア、トランスジェンダーの出場を禁止 

2023/07/25 更新: 2023/07/25

イタリアのミスコンテスト「ミス・イタリア」の主催者は、同コンテストへのトランスジェンダー女性の出場は認めないと述べた。イタリアのメディア「Il Primato Nazionale」が報じた。

コンテストの公式後援者パトリツィア・ミリリアーニ氏は「大会が始まったときから、規定には(出場者は)生まれながらの女性でなければならないと明記されている」と主張。近年ではトランスジェンダーの参加などが注目を集めているが、「我々はその波に乗ることはない」と述べた。

また、規定に「参加者は生まれながらの女性」と明記されていることについて、「おそらく当時から、将来的に(美の定義が)変化したり、女性が男性へ移行したり、男性が女性になったりすることが予想されていたからでしょう」と付け加えた。

一方で、同コンテストはタトゥーやピアス、ヘア・エクステンションをしている女性でも出場できるようにするなど、数年前から基準を緩和しているという。

ミリリアーニ氏の発言は、オランダで8日に開かれた「ミス・オランダ2023」で、トランスジェンダーの女性が優勝したことを受けたもの。優勝したリッキー・コレさん(22)は今後、エルサルバドルで開かれるミス・ユニバース世界大会に出場する予定だ。

米国でも近年、トランスジェンダーの2人がミスコンで優勝している。2021年3月に「ミス・ネバダ USA」でカタルーナ・エンリケスさんが、2022年11月には「ミス・グレーター・デリー2023」でブライアン・グエンさんが優勝した。

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