[モスクワ 21日 ロイター] – ロシア国営宇宙企業ロスコスモスのユーリ・ボリソフ社長は21日、月の資源探査・開発の競争は始まっているとし、ロシアが47年ぶりの月面探査計画失敗を受けても競争に参加し続けなければならないと述べた。
21日に月面に着陸する予定だったロシア無人月探査機「ルナ25号」は軌道を外れて制御不能となり、最終的に月面に衝突した。
ボリソフ氏は計画失敗後初めて国営テレビとのインタビューで発言。月探査を続けることはロシアにとって不可欠な国益と指摘した上で、「これはロシアの国威や一定の地政学目標達成の問題にとどまらない。防衛力確保と技術主権実現の問題だ」と述べた。
さらに、「月の天然資源探査競争が始まっている以上、実際的な価値にもつながり、将来的には月が深宇宙探査の理想的な拠点となる」と述べた。
ロシア国営宇宙企業ロスコスモスのユーリ・ボリソフ社長は21日、月の資源探査・開発の競争は始まっているとし、ロシアが47年ぶりの月面探査計画失敗を受けても競争に参加し続けなければならないと述べた。(2023年 ロイター/ロスコスモス提供写真)
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